
この子ブリティッシュといいます。私が溺愛している子です。現在体重が34キロ、面長の美しい顔立ちの子です。仕草がとってもかわいい自慢の子です。見て下さい、この笑顔。何と言われても平気なくらい超親バカな私です。
この子が幼い頃、母ナイスレイディを亡くし、母代わりとなり私が男手1つで育てました・・・。
この子一番母に似ていたのです。母もとても甘えん坊ですが穏やかな甘え方をし、群れの中でも決して目立たないように努めている子でした。
その控え目な性格がとても可愛くて可愛くて仕方なかったのです。米国からやってきた時、このままでは・・・、と感じ、ナイスをしっかりとした性格に育てました。御陰でとても人が大好きな甘えん坊で、他の犬とも上手に付き合える子に育ち、安心しておりました。
そしてこの子を育てる時、・・・・私は父親失格でした・・・・。ナイスの事が忘れられず、いつもこの子を抱きしめて運動以外何も連れていく元気がなく、どちらかというと人との付き合いもできるような状況ではないくらい落ち込んでいたのです。
かわいくてかわいくて仕方がなく、甘やかして育ててしまいました・・・・。つまり、「命令」は覚えさせても「しつけ」をしていなかったのです。
そして月日は流れ、この子が生後1年目で、人嫌い・犬嫌いになっていることにようやく気付きました。
それからというもの、どうしたらよいか・・・、「この子が人間社会にとけ込めるようになるためには・・・」と、ずっと考えていました。
昔から知っていた犬の行動を思い出し、そしてただ飼い主に対しての接し方しか知らず、この子達がお互いどのようなコミュニケーションをとっているのかなど、詳しく観察しだしました。
何気なくふざけ合っているように見えるいつも見慣れた光景が、まったく異なる光景に見え始め、その部位ごとの仕草を観察し、
そして本当の優位性に気付きました。
そしてそのことに注目し、毎日観察していると、そのボディランゲージの意味が次第に解るようになってきたのです。
ナイスがいなくなるまで、1頭1頭しっかりと付き合ってきたのがアローまでだったのです。ナイスがいなくなってホワイトシェパードの母モネとブリティッシュしか愛せなくなってしまっていたことに、以前にいた子と以後の成犬達の行動・仕草を見てはっきりと解ったのです。
かなり気付くのに時間がかかりました。それからというもの、昔を思い出してこの子達1頭1頭を真剣に接するように心がけたのです。
そうすると急激に私との上下関係もはっきりとしてきました。そしてこの子達に信頼されていることが解り始めたとたん、
例のペットロスを克服しなければならないことに気付き、そしてまるで導かれるように【催眠療法】を受ける機会が舞い込んできたのです。
実は催眠療法を二度受けたのです。最初に愛するナイスの心の傷から立ち直ることができ、次ぎにどうしてこのような犬と触れ合う人間になったのかを知りたくて受け、その時にホワイトシェパードの母モネとの深い絆を知ったのです。
それからなのです「愛犬は飼い主の心を写す鏡」であることに気づいたのは・・・。
劇的に変わっていくこの子達、一日一日まったく違った性格になってきていることに。
ペットロス完治後、素直な気持ちで何でも受け止めることができるようになると、どうしようもなく涙もろくなり、それがホワイトシェパードの父ソニックに見事に鏡として写され、私の超甘えん坊な性格もどの子にも伝染し、相変わらず寂しがりやの性格も写ってしまいました・・・。
こんな子達じゃなかったのに・・・。そう思ってしまうほどです。
しかし、ナイスがいた頃からペットロス完治以前はどの子もイライラとしていた時と比べると喜びいっぱいです。
実はホワイトシェパードの父ソニックが私そのものの性格になってしまったのです。
ホワイトシェパードの父ソニックが~ペットロス完治以前では、どちらかといえば気の荒い子だったのに、今では余所の小型犬に咬まれようが何されようが、喧嘩も売らずただ低いうなり声をあげ、じっと我慢する心の広い子に変わりました。この子知っている超ベテランの訓練士さんにも言われるくらいですから、間違いはありません。その行動・性格がすべて私そっくりだったのです。
さらに信じられないかも知れませんが、ホワイトシェパードの父ソニックは涙を流すのです・・・。
関東に連れて行った時、茨城から千葉・埼玉・東京と、ほとんどが車の中で、外に出てもまったく経験したことのない環境の中で、かなりの不安とストレスを抱えていました。それはホワイトシェパードの母モネも同様です。イライラしたり、不安になったり、ほとんどがケージの中での生活でしたし、顔つきも変わりつつあるときでした。
お世話になっている友人宅のケージを置いて入れていた1階から、ケージをあけ、ドアをあけ、そして私達が友人のご家族と共にくつろいでいた2階まで逃げ出してきたのです。
顔には涙の流れている跡が4cmちょっと付いており、目の縁には涙を溜め、「ヒーン、ヒーン」と言いながら私の元にゆっくりと近づいてきたのです。
涙を拭いてあげ、触れていると友人のお父さんが、「連れて行かなくていいよ。きっと寂しかったんだよ」と言ってくれ、
ずっと一緒に過ごしておりました。どちらかというとがさつな子ですが、泣きじゃくって疲れた子供が母の膝を枕に寝ているように、私の膝に顎を載せ、大人しくしておりました。・・・ごめんね、ホワイトシェパードの父ソニック・・・・。
また、ある時は私からこっぴどく叱られ、部屋の隅に固まっているかのように座って私と目が合わないように上を向いて・・・。
それでもこっぴどく叱っていると、ポロリ・・・涙を流したのです・・・。そして少し涙焼けのようになって・・・。
あぁ・・・・ペットロス時とはいえ、今ではとても罪悪感を感じています・・・。
犬はしっかりと感情を持っているのです。
「犬が悲しくて涙をながすような感情表現がない」と思っていた私も、実際目にしてしまうと、否定出来なくなってしまいました・・・。
もしかすると恐怖で目の周りの神経や筋肉に力が入り、出てきたのかもしれません。
でも、出張で数日間留守をしていて、喜びいっぱいで抱きついてきたホワイトシェパードの母モネが、喜びの涙を流したのも見たことがあるのです。
犬ってあれだけの感情表現できるのですから、感情の高ぶりによって涙を流すこともあるのでは?と思う今日この頃でした・・・。
そうこうしているうちに、ブリティッシュは人にも慣れ犬に対しても大丈夫なかわいい子に変わりました。
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