
母親の顔をご覧下さい。優しさいっぱいの顔をしています。現在、動物取扱業が届出制から許可制へと変わり、そのため、各施設の検査、6ヶ月以上の実務経験などが必要となり、保健所へ申請して、そして許可証を発行して貰うようになっています。これがなく販売した者は、30万円の罰金を科せられるのですが、これで繁殖を始める方も少なくなったのではないでしょうか。もちろん、動物取扱業登録番号と責任者氏名を必ず表示しなければなりません。
繁殖するということは、とても難しいのです。特にホワイトシェパードは、国内で流通している血統が、それほどいませんので、種雄探しから始まると思います。それから交配を行い、母犬には、栄養面を考えたフードを与え、健康管理し、出産を迎えます。そして約2ヶ月後には出産となるのですが、
半日かかって出産し終え、そしてゆっくりと赤ちゃん子犬を眺めます。この時が一番幸せな時です。無事出産を終えた愛する娘の子供達ですからかわいさ倍増です。そしておじいちゃんとなる私は、顔や体を見ながら孫を一頭一頭覚えていくのです。生まれてすぐでも兄弟みんな違うのです。この子は将来こんな感じの子になりそうだとか、良い顔しているな~とか、べっぴんさんだとか。何よりも、無事出産を終えた娘の優しい母親の顔を見るのがとても好きなのです。とても優しい表情を浮かべています。とても穏やかで優しさに満ちた瞳をご覧になった方は、思わず笑顔がでてしまうことでしょう。
・・・産ませるだけならこれで終わりが一番良いのですが、これからは、段々と忙しくなっていきます。
授乳中の母親の健康を考え、栄養価の高い消化によい給餌を何度も行い、頭数が多い時は子犬にミルクを与えたり、
そして目が開き歩き回るようになりだすと、母親にたくさんのフードを与えます。そしていつの間にか違う娘達が母親のいないスキを見計らって、子犬達の面倒を見ます。・・・これは余所では見ることの出来ない光景です。これはウチの娘達だけだと思います。普通でしたら、母親が他の母犬達を噛みついたり威嚇したりします。しかし、どの子もその時だけは優しい母親の表情を浮かべて、子犬の尻や顔を舐めてあげています。座り込んで子犬の頭を優しく口で覆い、自分の胸のところに運んで、せっせと世話をしています。本当の母犬も多少の不安を抱えているようですが、任せています。
とくにホワイトシェパードの母モネの世話好きにはホトホト手を焼いています。いなくなったと思ったら、本当の母親の横で子犬達をせっせと舐めてあげています。
それから少し経つと予防の為の駆除薬やワクチンを接種し、せっせと子犬達にとても栄養価の高い離乳食を何度も与えながら、健康状態をチェックします。
そして屋外へ子犬達を離します。この時が一番子犬が可愛いときです。成犬の後を付いて追いかけます。太陽の光を浴びて丸まると太っていきます。心に広いホワイトシェパードの父ソニックは、ある程度成長するまで子犬のやりたいようにさせています。尾や首にじゃれてきても、相手せずやりたいようにさせています。本当の母犬以外の私の娘達も、子犬がウンチングポーズをキメだすと、後ろから舐めて排泄を促しています。・・・・この舐めた舌で娘達は私の顔を舐めに来るんですよね・・・・。
力の強いアローに顔を舐められた子犬は反動でこけ、ホワイトシェパードの父ソニックの尾を咬んでいる子犬は、そのままホワイトシェパードの父ソニックに引きずられ、そしてホワイトシェパードの母モネはというと、しっかりと刷り込みを行っています。首を咬みに来た子犬のマズルを軽く銜え、「う~~~ぅ」と低い声で教え込んでいます。あまり遊びたがらない子犬がいたりすると、母犬達は腹を見せ、子犬を遊びに誘います。「今はあなたより私のほうが下なんだから、何だってやっていいんだよ」と誘っているのです。
それから段々と成長するごとに色々な言葉を態度で教えていっているようです。子犬の頭の上に前脚を乗せたりして、言葉の表現方法を教えていっています。
一番面白いのがホワイトシェパードの父ソニックの食事を邪魔にくる子犬達に、ホワイトシェパードの父ソニックは「ウゥ~!」と唸って、唇をブルブルさせて上下関係を教えていますが、決して咬むことがなく、追い払うだけなのです。そして子犬が姿勢を低くしてホワイトシェパードの父ソニックの口を舐めていくのですが、その行動をされるとホワイトシェパードの父ソニックは怒らずに、やりたいようにさせ、黙々と食べ続けているのです。
よく観察していたら、ホワイトシェパードの父ソニックの周りには子犬達がよく寝ています。ホワイトシェパードの父ソニックのお腹に顔を埋めたり、尾を枕代わりに寝ていたり・・・・。小さい事を気にしないホワイトシェパードの父ソニック、のんびり屋のホワイトシェパードの母モネとアロー、せっせと子犬相手にじゃれ合うB姉妹・・・、見ていると飽きない光景です、そんな中で育っている子犬達の安心しきった表情を見ていると、毎日楽しくて堪りません。
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