
問題行動を考えてみたとき、「人間が正しく教える」ことが出来る子と、
「無理だ」と思う子がいます。
人間が正しく教えるこtができる子というのは、経験さえ積めば問題は改善されていきます。
これはまったく問題行動とは考えていません。期間の差はあれ、いつでも治せるのですから。
しかし、「無理だ」と思ってしまう子は、どうやっても人間の手には負えないのです。
だからといって、他の犬の手に負えるのかというと、それもまったく無理なのです。
これが本当の問題行動だと思っています。
皆さんご存じですが、野生の動物に育てられた人間が存在します。
幼いとき、それも赤ちゃんくらいの時、オオカミに育てられ成長し、その後その子を人間が保護して人間社会に復帰させようとしても、まったく無理だったわけです。
人間→オオカミ→人間
という社会を辿ったのですが、
問題行動を起こす子というのは、まさしくコレなんです。
母犬の温もりも知らず、犬社会で過ごす期間もないまま、人間の手で育てられた犬というのは、「犬として必要な知識」がまったくないのです。
「キレる」というのは、まさしく「必要な知識」がないためなのです。
「必要な知識」というのは、「犬の言葉」いわゆるボディーランゲージです。
この子達見ていて思うのですが、
ほんのちょっとした仕草に、実はとても深い意味を持っている
そのことに人間は気付いていないのです。
ですからとても早い段階で親から子犬を取り上げ、そして人間の愛情だけで育てあげられた可哀相な子を作り出しているのです。
こうやって育った子というのは、犬の習性・本能から使うボディランゲージしか知らないのです。
犬の言葉をまったく使えないのです。
ですから執拗に人の口をなめ回し、果てることもなくなめ回すのです。
嬉しくて・甘えたくて・寂しくて・・・そんな気持ちを、口を舐めるという行動でしか表せていないのです。
ただ、体をすり寄せてきて、人から見れば、とても馴れているとしか思えない行動に見えるでしょうけれど、
そんな子は、このくらいしか自分の気持ちを伝えることの出来ないとても可哀相な子なのです。
ですから、相手(犬)が伝えてきている気持ちを理解できず、すべて本能のまま襲うという具合に、相手を威嚇する行動も取らないまま、自分が怒っている・恐怖を感じている・・そんな気持ちを相手に伝えることのできないまま、急にキレるのです。
こんな子を見ていると、恐ろしいというよりも、非常に可哀相になってしまいます。
人間社会では「自由を与えることができない」子なのです。
こういった子は、見境無くキレるため、飼い主に対してもキレて噛みついたりするのです。
まさしく「本能の赴くまま」なのです。
さらに、飼い主だけしか愛情を貰っていない子というのは、他人に対してもキレるのです。
完全に束縛飼育と同じ状態で育った子です。
こういった子を正しい道に修正しようとしても、全く無理なのです。
犬社会である程度知識を付ける→人間社会で人間社会の決まり事を学ぶ
これが本来のペットとしての犬の育ち方なのです。
今、日本のほとんどが、
生まれる→人間がある程度育てる→幼犬のまま飼い主の元にいく
これが当たり前なのです。
どう考えてもおかしいのです。
生まれる→母犬が育てる→群れの中で犬の言葉を覚える→子犬を迎える
これが最低限の繁殖の行い方なのです。
全ては繁殖者・販売者に責任があるのです。
これがしっかりとできれば、問題行動を起こすような子は、ごく一部の限られた役目を持った犬種だけになることでしょう。
刷り込みの入っている子というのは、知識があります。そして人間社会に出て行っても、その知識があるため、常に新しいことを学び、そして吸収していく心の余裕があるのです。
今まで本当の問題行動を取る子達を観察していて思ったことは、
犬として表現できる言葉が全くない、もしくは一部欠如している子たちなのです。
ですからエサを与えているとき、近づくだけで見境無く攻撃したり、ちょっと吠えられるとキレて攻撃をはてしなく続け、例え相手がどうみたって強いと解っていても、(人間から見ても解るくらい)見境無くキレて攻撃を仕掛けるような行動を取るのです。
そんな子って、小型犬に非常に多いように思えます。
ドッグランでもいるんです。
ホワイトシェパードの父ソニックに対し、攻撃を仕掛けて腹を噛みつく小さな子が・・・。
そんな子をお持ちの方ほど、まったく犬の気持ちを理解していないのです。
ホワイトシェパードの父ソニックが相手にもしないような小さな子なのです。
普通だったら攻撃を仕掛けても良いと思うくらい、ガブガブ噛みついてくるのですが、ホワイトシェパードの父ソニックは攻撃をしかけないくらい、心に余裕があるのです。
これが本当の犬らしさなのです。
私どうしても「幼犬」を送り出すことができません。せめて「子犬」くらいになった子なのです。
私の「幼犬」「子犬」の定義の仕方は、
「幼犬」・・・言葉も全く知らない赤ちゃんのような子
「子犬」・・・しっかりと犬の言葉を学び、ようやく人間社会という異なる世界に踏み出そうとしている子供
なのです。
言葉にすればお解りいただけると思いますが、
「見た目は可愛いけれどとても手のかかる赤ちゃん」を飼育するより、「自分の意志を持ってしっかりと表現できる幼さが表情に残っているかわいい子供」を飼育するほうが、どれだけ楽かお解りいただけるでしょう。
私はそれをせめて生後3ヶ月は・・・そう思っています。
その赤ちゃんの心を成長させることができるような方でしたら、別に良いと思います。
ですが、ただ見た目がかわいいうちから飼いたい・・・その理由だけで、後になって後悔しても、それが十数年続くんです。
それがイヤで、結局は処分される・・・。こんな悲しいことはないですよ。
戦争を殺戮反対なんて言っているよりも、最も近いところで、その様な人間の手によっての殺戮が行われているのです。
どちらとも命なんです。
同じ命なんです。
その命が、一生幸せで過ごすことができることを「平和」というんです。
ペットとして、パートナーとしての「平和」な人生を人間社会で送ることができるような子を、私は育てたいと思っています。
問題行動は、人間の手によって作り出されたものなのです。
それを理解して繁殖する者、販売する者がしっかりと行えば、問題行動は激減すると思っています。そして飼い主は犬の気持ちを知る・・・これで相当なくなるはずです。
そしてようやくペット先進国の仲間入りができるようになるはずです。
・・・まあ、ペット先進国といっても、行きすぎたことを考える人もいますが・・・。
もう少し「犬の気持ち」が解れば・・・。
実は私、あるオーナー様に言われたんです。
教室やれば?・・・だんだんと日が経つにつれやりたい気持ちが出てきました。
真剣に犬について知りたい方いらっしゃれば、一緒に勉強していきませんか?
私もまだまだ勉強途中で、日々新しい何かを発見しています。そしてそれを追求しています。
そして新しい考えが浮かび、そしてそれが正しいかそうでないかを観察し続けています。数が多いから結構色々なことが解るんですよね。
それを皆さんとお話ししながら、探し出す楽しさを一緒に体験できると、非常に勉強になるって思います。
ご自分の子ひとりを見るのではなく、犬という生き物全体を見ることができます。
ただ、これは訓練やしつけじゃないんです。
それだったらどこでもやっていますから。
私がやりたいのは、それ以前の「犬の気持ち」を理解することです。
理解できると、それなりに簡単に教えていくことができますから。
丸一日、愛する子と一緒に集まって、その子達がとる行動を眺めながら、「これは○○、あの行動は○○」「次とる行動は○○だろう」などと予測したり・・・といった具合に皆さんと一緒に話しながら、愛犬と一緒に楽しみ、更に新しい何かを飼い主さんと愛犬が経験できれば、お互い知識を高めることができるようになるはずです。
もしこれをお読みになって、やってみたいという方がいらっしゃいましたら、メール下さい。
1回やってみようかと考えています。さすがに関東以北には行きづらいですが、大阪へは11月のペット博に行く予定ですし、8月は福岡でペット博に行く予定でいますし、その前に色々と出来るかもしれません。
ドッグラン貸し切って・・・。
文章にすることが難しく、なかなかお話しできないことだっていっぱいお話し出来ますから。
ご自分の子がどんな事考えているか、どんな事を自分に語りかけているのかが解れば、もっともっと溺愛してしまいますよ。
訓練・躾け教室なんかより、もっと犬の気持ちを知ると、幸せを感じますし、接し方にだって自信が持てるようになりますよ。
但し、暑くないときに・・・。可哀相ですし・・・・。本音を言えば私の方がこの子達よりダメなんですよね・・・。
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