刷り込み・・2008/3/29~ホワイトシェパードの日記

本日、ベルちゃんが巣立っていきました。
しっかりと刷り込みできていますので、後はオーナー様の色に染まっていきます。
自分色・・・、愛犬は飼い主さんにとてもよく似ます。それもそのはず、一緒に同じ環境で生活するため、
当たり前ですが、愛犬も同じように飼い主さんと感情が似てきます。
ウチの子達ですが、ご覧の通り、母親の前で子犬とサクラがじゃれあっても、母犬ビューティは平気な顔して眺めています。
これが刷り込み・環境の影響です。「犬らしさ」は当然のように犬から教えられます。
普通でしたら母犬は警戒してサクラをかみ殺すおそれもあります。ですが、ウチの子達はそんなことしません。
群れで子犬の面倒を見るのが当たり前で育っていますから、こんな光景はいつも見ることが出来ます。
刷り込みの終えた子は、子殺しや育児拒否など問題を起こしません。パニックになって子犬を踏み殺すこともありません。
そのため、出産して一度も子犬が死亡したことも当然ありません。
もうそろそろこの子達を屋外で成犬と一緒にします。
自分の子でもない母犬達が、排泄物の処理をします。お尻を舐めてあげ排泄を促し、そして処理します。
当然子犬が近寄ってきても臆することなく平気でやらせたいようにやらせます。
心の広いホワイトシェパードの父ソニックなんか、尾を噛みつかれても寝ているとき首や耳を囓られてもまったく動こうとはせず、小さな子犬達にやられ放題です。
子犬の顔に鼻を近づけ、そしてまた寝てしまいます。
2ヶ月を超えた子犬達も当然のように生後1ヶ月の子達を舐めてベロベロにしていますが、子犬達は何も気にせず、大きな子犬達と固まって昼寝するのです。
これが犬としての教育を受けていなかったりすると、間違いなく咬みます。咬んで怪我するくらいで済むことはありません。
かみ殺します。よそでは良く聞くのです。母犬が子犬をかみ殺したり(習性でそのようにする場合もありますが)踏み殺したり、育児放棄・・。
我ながら良くまとまった群れだと思います。
そしてある程度育つと、今度は生活環境に対して適応するのです。
ウチではとにかくのんびりと群れの中で過ごさせます。雨が降っても屋外です。
寒いときはそれぞれ固まりになり寒さをしのぎます。
そんな環境です。
そして、全国から福岡の田舎まで多くの方がお越しになり、そして違う犬種の子達と一緒に育ちますので、
当然のように「人」「犬」に対して馴れているわけですが、
それでも次に認識する環境で良くもなり、悪くもなるのです。
ですが、問題行動と呼ばれるほとんどのことは、刷り込みを経験していればほとんどの場合、時間がかかっても修正可能です。
すぐに良くなることもあれば、徐々に良くなることもあり、大体が正しい認識(道)に修正できます。
ただ、これは飼い主と愛犬の信頼関係の差でも変わっていきます。
その信頼関係を作っていくためには、わずかな期間ではまず無理です。
上手に出来て約一ヶ月(もちろん早い場合も結構あります)。ですから、お引き渡しした後で、すぐにというわけにもいきません。
実は今日、兵庫の友人が学会のため福岡に来ました。
行きがけに発情中のため、常に私と一緒に過ごしているホワイトシェパードの母モネとビューティフルに約束しました。
「ごめん、できるだけ早く帰ってくるから待っててね。絶対帰ってくるからね。」と。
・・・忘れていたのですが、友人と会ったあと、直帰する予定でいたのです。
そして医者の友人と、入院中の友人と北九州で食事し、その神戸の友人に(とはいっても、かなり年齢離れていますが)
犬のことで話をし、そしてなかなか手に入らない犬の栄養学の専門書を・・・英語ですが・・・、それを取り寄せてくれるよう頼み、
私だけ飲めないので、家に帰って飲むためにフグのヒレを、飲み屋さんで友人に無料でゲットして貰い、家に帰ろうと高速を走っていたのですが、
そこでふとあの約束を思い出したのです。
・・・そして悩んだあげく、この子達との約束を守るため、直帰せずこの子達のもとに向かったのです。
妻である社長(近頃では取締役まで完全に付けていますが・・。)には、「どうしても仕事終わらせないと・・・。遊びすぎたから・・。」と連絡し、
帰りを待つ(っているかどうか解りませんが・・・。)妻と義母に連絡をし、そしてホワイトシェパードの母モネとビューティフルに約束を果たすべく、
遅くなりましたが急いで戻りました。
・・・いつもだったら行くと毎日飛びかかってきて顔をペロペロ舐めてくる子達が、
今日に限って飛び付くこともなく、優しく体を寄せ、そしてしゃがみ込んだ私の顔をペロペロと落ち着いて数回舐めてくれました。
その舐め方がとても優しく、ペロペロなのでした。
いつもだったら、飛び回ってダンスするのですが、落ち着いていて、優しくペロペロ・・・。
この時、この子達との約束守ってよかったなあ~・・・。そう思いました。
いつもとは表情違うのです。目がトロ~ンとなって、落ち着いて・・・・。
「信じてたよ」って言っているみたいで・・・。
態度の違いがこうもはっきりとしているのは、初めての経験です。
出かけるのだと思い、出口まで付いてきて出ようとしますが、
いつもだったら「ごめん、連れて行けん(行けない)バイバイ」って話しかけるのですが、
今日に限って「ごめん、できるだけ早く帰ってくるから待っててね。絶対帰ってくるからね。」と・・・。
この子達、言葉の意味が解るんですよ。
それは顔や仕草などで微妙な感情を理解できるんですよ。
賢いでは無いと思います。それは信頼している者同士の、心の繋がりなんですよ。
それは種族を超えた、ある意味、精神的な心の繋がりなのです。
私、どこかで見たのですが、「私(犬)はあなた(飼い主)を裏切りません。たとえあなたが裏切ったとしても」
このフレーズ、確かに・・・・、そう思います。
ですから、「私(飼い主)もあなた(愛犬)のこと、決して裏切りません。」
深く強くそう思うのです。
私のこと信頼してくれている子達の気持ちに裏切りはないのです。
ですから、「君たちのこと考えて一生守っていくよ」
そんな優しい心落ち着いた気持ちになってしまいます。
「愛犬を信じる」これがいつの間にか、「人を信じる」に変化していることに気付きました。
ですから私、人と話すことが大好きなのです。
数年前の心が荒んだ時期とは違う、何か大きな変化を与えてくれたのは、実はこの子達なのです。
「人を疑わない」これは亡きナイスが私に教えてくれたことです。
私、必ずこの子達が私(人)に不足していることを、教えるために(諭すために)この子と縁があって結ばれたのだと信じています。
それがホワイトシェパードの母モネのように「自信と本当の優しさ」であったり、ホワイトシェパードの父ソニックのように「心の豊か」さであったり、
ナイスのように「信じる」であったり、アローのように「心の柔軟さ」であったり、
ブリティッシュの「一途な愛」であったり、ビューティの「悩まない」であったり、
そしてビューティフルの「信じること」であったりなんかします。
それを肝に銘じ、それを自分のものにしていくように心がけていこうと思っています。
犬それぞれにたくさんの教えがあり、そしてその子に必然的に出会うのです。
人それぞれに生きている価値があり・・・・。
近頃の事件は、すさんだ人間模様を映し出している・・・。
そう思いませんか?
子犬は親から犬社会のルールを教えられ・・・・、人間は・・・?
教えて貰う相手間違えていないのでしょうか・・・・。そう思います。
人間社会のルールは、犬の社会と同じでしょ?
他人が教えるよりも、親に任せればよいのです。その期間を刷り込み期間と言います。
ある時期過ごした犬の親子には甘えが存在しません。親としてやらなければならないことを解りやすく単純に教えているだけではないでしょうか?
両親、家族を殺す子供・・・、犬の社会ではまずいませんよね・・・。

08年3月のホワイトシェパード日記

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